YG性格検査(矢田部・ギルフォード性格検査)
- Guilford,J.P.が制作した性格検査を矢田部達郎らが日本版にしたもの。
- 12の性格特徴からなる。測定結果で、平均型、不安定積極型、安定消極型、不安定消極型の5つの類型に分類することができる。
- 120項目
- 項目数が多過ぎず、実施が容易。しかし、妥当性尺度はないため、回答の虚偽や誇張といった歪みをチェックできない。
MPI(モーズレイ性格検査)
- Eysenck,H.J.が考案した。
- 内向性ー外向性(E尺度)、神経症的傾向尺度(N尺度)、虚偽発見尺度(L尺度)の3尺度からなる。
- 80項目
- E尺度、N尺度項目に似た12項目を加えることで、検査の目的をあいまいにし、矛盾した回答を発見できるように作成されている。
NEO-PI-R
- BigFiveの5因子に基づき、人格特性を図るもの。
- N:神経症傾向、E:外交性、O:開放性、A:調和性、C:誠実性
16PF人格検査
- Cattell,R.B.の人格分析をもとにしたもの、16歳以上が対象。
- 187項目
- 16の一次因子と4の二次因子から構成される。
MMPI(ミネソタ多面的人格目録)
- Hathaway,S.R.&Mckinley,J.C.が考案した。
- 10の臨床尺度と4の妥当性尺度からなる。
- 550項目
- 臨床場面で多く使用されている。項目数が多いため、実施に時間がかかる。妥当性尺度を持つことで、回答者が故意に自分をよく見せようとしていないかといった虚偽をチェックできる。
- 尺度名が示す精神疾患をそのまま表す測度とは言えないため、解釈の際には注意が必要。
- 妥当性尺度は疑問尺度、虚偽尺度、頻度尺度、週性尺度から構成される。
- 臨床尺度は心気症、抑うつ、ヒステリー、精神病質的逸脱、男性性・女性性、妄想症、精神衰弱、精神分裂病、軽躁病、社会的内向から構成される。
それぞれの検査項目の特徴を覚えておこう。