家族システム論
- 家族システム論は、家族を一つのシステムとみなす理論。家族システムは、結婚によって始まり、家族メンバーの発達や、社会的・経済的状況とともに変化・発達する。
- 家族システムは、それぞれの家族の価値観や信念、ルール、家族の情緒的風土に基づいて機能している。
- システムが変化。発達できずに機能不全が起こると問題が生じる。不適切な養育、家庭内暴力、夫婦間暴力など。
- 家族システムとしての機能回復を目指す心理的支援が家族療法である。
家族療法
- 家族療法は、Bateson,G.が統合失調症の家族研究から、矛盾した言語的メッセージと非言語的メッセージが同時に発せられることにより、受け手に葛藤が生じるという二重拘束説を提唱したことがきっかけで始まった。
家族療法の技法
- ジョイニングとは、家族との信頼関係を結び、家族システムの一部としてセラピストが積極的に参加し、加入すること。
- リフレーミングとは、家族メンバーの行動や出来事、関係性などの事実は変えずに、その文脈や意味づけを肯定的に変化させること。
生物学的システム理論
- Bronfenbrenner,U.の生物学的システム論とは、人間は社会の中で生活するものであるため、様々なレベルで環境からの影響を受けて発達していくということを示した理論。
個人主義と集団主義
- 集団と個人の求めるものが葛藤関係にある場合、集団の協調性を優先する考え方が集団主義、個人の自律性を優先する考え方を個人主義と言う。
文化・異文化
- 自己を形成するもの、文化的自己観は、国や地域、その文化や社会的状況によって異なると考えられている。個人が異文化間葛藤を乗り越え、新しい文化・環境で適応し、心理学に安定した状態を保つには、異文化適応が必要となる。