学校

いじめ

  • いじめとは、いじめ防止対策推進法第2条に「児童等に対して、当該児童等が在籍する学校に在籍している当該児童等と一定の人間関係にある他の児童等が行う、心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む)であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているもの」と定義されている。
  • いじめの事態として、生命・心身・財産の被害、不登校がある。
  • いじめの件数は年々増加している。小学校1〜4年で増加しており、最も多い学年は2年生である。
  • 背景には学校空間で自然に発生するスクールカーストなども見受けられる。
  • いじめの内容は、冷やかしやからかい、悪口や脅し文句などが多い。発見はアンケート調査が最も多く、ついで本人からの訴え、担任が発見、本人の保護者からの訴え、と続く。
  • ネットでの誹謗中傷も、学年が上がるにつれて増加傾向にある。

不登校

  • 文部科学省の調査では、不登校生徒とは「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために、年間30日以上欠席したもののうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義されている。
  • 小中学校における不登校数は14万件に達し。過去最多を更新。中学校3年が最も多い。
  • 学業不振や貧困問題、ネグレクトなどが背景にある場合も少なくはない。
  • 2017年に不登校児童生徒への教育機会の確保のために教育機会確保法が施行された。

自殺

  • 2017年度に小学校から高校までの生徒の自殺者数は250人で1986年以降最多であり、高校が最も多かった。(平成29年度児童生徒の問題行動・不登校生徒指導上の課題に関する調査)
  • 子供たちが亡くなる前に明らかにしていた心配事としては、進路問題、家庭内不和、いじめの問題。遺書などの書き置きを残さず、自殺理由が不明の生徒が140人だった。
  • 児童生徒の自殺予防については自殺対策基本法に基づいて取り組みを行う。
  • 近年では人目につかないSNSを利用し、自殺願望を投稿する人が少なくなく、教育委員会等ではネットパトロールを強化している。