行動療法

  • 行動療法では、不適応的行動は間違った学習によって習得されたと考える。そこで、学習理論に基づいて適切な学習によって不適応的行動を除去し、適応的行動を習得することを目指す。

レスポンデント条件付け

系統的脱感作法
  • Wolpe,J.により考案された。不安階層表を作成し、弛緩状態で順次不安に曝露する方法。
エクスポージャー(曝露法)
  • 不安場面に直接晒して不安が減るまで慣れさせる方法。
フラッディング
  • もっとも強く不安を感じる事柄にいきなり曝露する方法。
暴露反応妨害法
  • 強迫性障害に用いられることが多い。脅迫行動を禁止し、恐怖や不安に直面化させて慣れさせて消去する方法。

オペラント条件付け

トークンエコノミー法
  • トークンを適切な行動ができた場合に与え、一定量ためるとクライエントの望むものと交換できるという方法。子供によく用いられる。
シェイピング
  • 目標となる行動を直ちに習得することが難しい場合に、達成しやすい課題からスモールステップを踏んで段階的に目標行動に近づいていく方法。
タイムアウト法
  • 子供の問題行動に用いられることが多い。子供の問題行動に「注意を向ける」等の強化子を与えないために、タイムアウト質に10分程度留めて、強化子をとりのぞき、問題行動の消去を目指す。

理性感情行動療法

  • 理性感情行動療法は、Ellis,A.が考案した。ABCモデル(A:出来事、B:信念、C:結果)を提唱し、Cの結果はAが引き起こすのではなく、Aの出来事に対する信念Bによるものと捉えた。Bが非合理的な信念であれば、合理的な信念に修正していく療法である。

認知療法

  • 認知療法は、Beck A.T.が考案したもので、感情や行動は出来事が原因ではなく、出来事に対する認知によって起こると仮定する理論である。ある場面で自動的に浮かぶ思考を自動思考とし、自動思考を起こさせるより深い認知の枠組みスキーマを仮定した。

認知行動療法

  • 認知行動療法とは、行動理論および認知理論を統合したかたちで、不適応状態や症状を認知および行動から捉える。現在、実証的エビデンスを元に、多種多様な療法が編み出されており、様々な領域で使われている技法の総称。

マインドフルネス

  • マインドフルネスは、第3世代とされる認知行動療法の一つ。うつを再発する人のために開発された。いまここの体験に、評価せずに修正せずに、ただ観察していく心的活である。