内田クレペリン精神作業検査法
- Krapelin,E.の研究をもとに、内田勇三郎が開発した。
- 一桁の数の単純加算を1行1分として、5分の休憩をはさみ15分ずつ行う。
- 作業曲線に影響する精神機能の働きを調べるもので、練習、疲労、慣れ、興奮、意志緊張という5つの因子が精神作業に影響していると考える。健常者の作業曲線は定型曲線と呼ばれる。
ベンダー・ゲシュタルト・テスト
- 原案はBender,L.の「視覚/運動ゲシュタルトテストおよび臨床的使用」であるが、Pascal,G.R.とSuttel,B.J.の実施及び整理法が用いられる。
- Wertheimer,M.が視知覚研究に用いていた図形とBender,L.が考案した図形の計9枚の幾何学図形を模写する。
- ゲシュタルト心理学に基づく。視覚運動のゲシュタルト機能の程度、脳障害の可能性、人格の傾向など多方面の情報を得ることができる。
- 作業検査法の人格検査、神経心理学的検査、投影法人格検査など、様々な使用方法がある。
新版K式発達検査2001
- 京都児童院で開発された。
- 0歳から成人までが対象
- Gesell,A.、Binet,A.、らが考案した項目に、独自の項目を加えた構成となっている。全体の発達指数(DQ)及び発達年齢(DA)に加えて、姿勢・運動(P-M)、認知・適応(C-A)、言語・社会(L-S)の3領域ごとのDQ及びDAを得ることができる。
- 精神機能を多角的にとらえることができる。発達の進みや遅れ、全体的なバランスを把握することを目的としている。
- 障害の有無にかかわらず、健常児や早産児にも用いることができる。
日本語版KABC-II
- Kaufman,A.S&Kaufman,N.Lが考案した。
- 2歳6か月から18歳11か月が対象
- 認知尺度と習得尺度から構成され、認知尺度には継次、同時、学習、計画、の4尺度があり、習得尺度には語彙、読み、書き、算数の4尺度がある。
- 個人の認知処理能力と習得度を分けて測定できる。
- 子どもが得意な認知処理過程がわかることで、子どもの教育、指導に役立てることが出来る。