障害

障害の分類

  • 世界保健機構による健康と障害の分類は、2001年に国際障害分類(ICIDH)から国際生活機能分類(ICF)へ変更された。医学モデルから社会モデルへの変更と言われている。

国際生活機能分類(ICF)

  • ICFは心身機能・身体構造、活動、参加、という言葉を使い、それがどの程度できるかによって健康度を図る。また、環境因子、個人因子を考慮し、それぞれの要素が互いに影響しあいうという考え方。
  • ICIDHは障害や欠点を克服させようとする考え方であるが、ICFは人の強みやできることを生かして生活機能を向上させようとする考え方。

障害の種類

  • 障害の種類は大きく分けると、身体障害、知的障害、精神障害。法律によってその定義が異なる。

身体障害

  1. 視覚障害
  2. 聴覚・平衡機能障害
  3. 音声・言語障害、そしゃく障害
  4. 肢体不自由
  5. 内部障害
  • 身体障害者福祉法が根拠法律

知的障害

  • 知的機能の障害と日常生活力の障害が発達期に生じていること。知的障害児基礎調査による定義

精神障害

  • 統合失調症、精神作用物質による急性中毒、またはその依存症、知的障害、精神病質、その他の精神疾患を有するもの。

疾病・障害の診断基準

  • WHOの国際疾病分類(ICD)は、身体疾患から精神疾患に至るまでの診断基準を網羅している。アメリカ精神医学会の精神疾患の診断・統計的マニュアル(DMS)は、精神科領域で用いられている。
  • どちらもそれぞれの疾患に対し診断基準の項目を設定し、患者の症状でそれに該当する項目の数によって診断する、操作的診断基準である。